夜中に友達の家からの帰り道、近道しようと街灯もない細い小道に入ったら遠くに赤い棒状のライトが揺れていた。
アップライトにしたら工事現場なんかで立ってる交通整備の人が立ってて赤いライトで誘導してた。
でもその先の道に工事なんかしてる様子はなくて真っ暗。
一本道で随分奥まで見えてるけどずっと真っ暗。
よく見ると交通整備の人は雨も降ってないのに反射板のついた白いカッパみたいなのを着て頭まですっぽりフードを被って、こっちを見ながら赤いライトで「通っていいよ」の合図を出してた。
なんか怖くなって近づくのをやめてバックしようとしたら、少しづつ歩いてこちらに近づいて来たからバック下手だけど思いっきりバックで戻って逃げた。
工事の看板や工事用の電灯などもなく、ほんとにポツンと暗闇に一人だけ警備員が立ってる状態だった。
幽霊とかじゃなく、あれは生きてる人間だったから余計に怖かった。
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