○○○寺

5月の連休最終日なのだが、男4人と女3人という面々で飲み会してたわけですよ、居酒屋で。

今度はどこへ行こうと、いろいろ案も出ましたが京都へ行こうという事になりました。
神社仏閣、多々あれど若い男女にまあふさわしくないと思い俺は反対しましたが、結局、京都に決定しました。

二週間ほど経った日曜日、もっとPLANを練ろうと、またしても皆であつまってワイワイガヤガヤしておりました。
そこは集まった中の友達の家でして、テーブル囲んで雑談してました。
それぞれが喋り捲って、一時間くらい?経過した頃・・・。

「○○○寺」(○○○じ)

気にも留めずに喋っていたら、女の子の一人がね「○○○寺」とつぶやいた。
「なに?それ」
そう問いただしても、本人はかまわず、また女の子と冗談を言い合ってた。
何人か気付いたけど、本人も自覚が無いままなので、俺たちも気にも留めなかった。
すると、しばらくたって・・・。

「○○○寺」

今度は全員、はっきり聴いた。今の今まで笑顔で喋っていた子が
急に真顔でまっすぐ向いて、そうつぶやくんだから、気持ち悪いって!
「~ちゃん、どうしたん?」とツレの女の子が驚いてたずねた。

「○○○寺!○○○寺!」

全員、声が出ない。不思議なもので、こういう時って傍観するしかないんですね。
頭おかしくなったんちゃう?というしぐさを俺の友達がやったが、俺はそれを制して「マジどないしたん?」と聞くと、女の子は気分が悪い、吐きそうと言って女の子のツレと一緒に帰った。

その○○○寺は、京都の観光案内にも載っていなかったので近所の寺かと思い、住宅地図とか見たが不明。
ネットで検索したらやはり京都にあった。

あとで「大丈夫か」ってメールいれて、返ってきた文章がまあ、能天気ないつもの文章なので一安心。
京都行きはひとまずおあずけ。
男だけでバイクで行こうかと案も出たが、女の子達に不義理っぽくてそれもやめた。

6月に入って、5人で集まった。
そのときに「この間はどうしたん?○○○寺って何?」と問うと彼女の話ではこうだ。

先日の自分の行動はあまり覚えていないが、それ以来、よく夢でお寺の坊さんが寺の門の前で、自分を指差しているんだって。
そのあと後ろ向いて、寺の中に入っていく。
そしたら門がば~ん!と閉まる。すると「はよこいよ~」って気持ち悪い声が響く。
その門に(柱に)記された文字が○○○寺。
そういう夢を頻繁にみるそうだ。

その寺、あったよとネットで調べた事を言ったら、彼女はメチャクチャ怒った。
俺らは、まあ幽霊とは関係ないだろwってことで、放置する事にした。
でも内心、ちょっと怖いです。ちょっとね。
○○○寺!って叫んだ時のあの異様な雰囲気が忘れられん。

最近では、目が覚めた瞬間に「はよこいよ~」って聴こえるそうだが放置プレイ、放置プレイ。
しばらく京都には行かんぞ。

実話恐怖体験談!3

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする