好奇心旺盛

仕事からの帰り際TSUTAYAでCD眺めてたら、後ろ斜め当たりの邦楽コーナーの隅から顔出したガキが「何してんの?何見てんの?」繰り返してた。

「なんだこのガキ?」と思って無視し続けてたんだがずっと「何してんの?何してんの?」と壊れたラジオみたいに繰り返す。

ウゼーって思って、別のかなり離れたDVDコーナーに回っていったんだが、しばらくするとまた後ろの方から「何見てんの?何してんの?」って声が。
うわーマジでウゼエガキだコイツ、と振り返ったら、俺の身長より高いコーナーのてっぺんから頭出してた。

うお!って内心ビビってとりあえず場所移動。
無理矢理棚に足かけて上ったのか?変なガキだなーと色々歩いてる内に、ここならついてこれまいと垂れ幕つきの奥まった18禁コーナーに逃げ込んだ。

でもしばらくして「あー、外で出待ちされてたらウザイことこの上ねーなー」って思って、もういいからさっさと店出た方がいっかと思ってUターンしようと右向きに振り返ろうとしたら、ガキの顔が俺の肩越しにあってガキとチューしちゃった。

ちなみに頭だけだった。
滅茶苦茶ビビりすぎたせいか「うっ!やっ!」てアホみたいに右肩をほろった。
でももう右肩にはいなかった。

ここに来て、ただの気味悪いガキだと思ったらなんか妖怪かなんかなのかと思って、人の少ない道は通らずに必死にダッシュしたり、無意味に地下鉄使って遠回りしてた。
道中、バスの中で「何してんの?」って声が聞こえた気がするけど前を見続けることしかできなかった。
携帯のグレアのフィルム使ってるから、後ろの反射が怖くて出せなかった。

その後、色々遠回りして人のいるところで鏡を見たけど、多分いなかった。
そんで今に至って、今部屋の中にいる。
PCモニターがグレアなのでうっかり黒い部分の出る表示とか出せない。
一人暮らしってことを今日ほど呪ったことはないわ。
別にグロイもん見たわけではないけど超びびった。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?301

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