うちの爺さんがその爺さんに聞いたって話。
俺から数えると4代前の爺さんかな。
その頃の我が家は材木屋やってて、その山であったって話。
爺さんたちがいつもどおり山で木を切って、その翌日。
切ったハズの一本が、生えていた場所にまた戻っていた。
廻りには真新しい木っ端があったし、木の枝も倒したときのまま、片側が潰れてたから間違いない。
不思議なこともあるもんだともう一回切り倒してみたら、翌日また元のところに戻ってる。
しょうがないから目印つけて以後放置したらしい。
山は代々うちの物だったらしいけど、いわれとかは何にもなかったそうだ。
ちなみに山自体は、3代前の俺の曾爺さんが放蕩が過ぎて借金のかたに持ってかれたと聞いている。
山にまつわる怖い話17