小部屋

さっき急に小学校の思い出が溢れて来たから投下。

小学校の頃の事なんだけど、俺の通ってた小学校は千人超えのマンモス校で校舎がかなり複雑だったんだよ。
よく聞く旧校舎と新校舎みたいなのが何棟もクネクネと繋がってて、二階建てと三階建てが混在してるしやたらと迷路みたいで廊下をずっと進んで行けた。

途中から壁とか床とかベニヤ板のプレハブ校舎にも行けた。
渡り廊下とかじゃなくてちゃんとコンクリート造で各棟?がってた。
入学したての一年生の頃は一階だけしか行動範囲無かったけど、それでも途方もなく広く感じてワクワクしたのと、何故か怖くて二階以上に行けなかったのを憶えてる。

今になってこの校舎で何度も不思議な体験をした事が蘇って来た。
これを書いてる間にも色々思い出して来る。

アイホンからだと書ききれないぐらいダーッと記憶が掘り起こされて来てるんだけど、とりあえず最初に思い出したのを書いてみる。
酷い文章力は先に謝っとくけど、言い訳をすると、この記憶がすぐにまた思い出せなくなるんじゃ無いかと思うんで推敲は二の次でとにかく書いてる。

小学二年生か三年生の時。

友達は余りいなくて、一人だけ気の弱いやつを友達にして連れ回してたんだけど、そいつは俺以外からも人気があって他の奴らに取られる事が多かった。
そんな時1人で居るのを見られるのも他の奴らに擦り寄るのも嫌だった俺は、よく隣の隣の校舎の屋上に出る所の踊り場の物置っぽい小部屋に1人で行ってた。

そこにいると、外か階下から聞こえて来る騒ぎ声がくぐもっててなんか心地よかった。
それだけじゃなく、その部屋の天井の真ん中から鉄のパイプが出てて、そこからいつも空を見てた。

そのパイプの大きさと形も気に入ってて、内径は、頭は入らないけど足首ぐらいまでなら入りそうなぐらいあって、見るからに重厚そうな鉄の感じが伝わって来る材質に真っ白の塗装がされてた。

問題はそのパイプから見える空何だけど、曇りの日でも真っ青な空が見えたり雲一つ無い日でも雲が見えたりしてチャイムがなるまでずっとボケーっと上を向いてた。
中でもおかしかったのが、パイプの向こうが雨の日で、そんな日はパイプから水が滴って来る。

でもその頃は不思議とおかしいとも怖いとも思わなかったし、何故か意地でも他の連中にこの事を教えたく無いと思った。
何だかんだで他の奴らとも友達になって校庭で遊ぶようになってからは、その部屋の事もすっかり忘れてたんだけど、四年生か五年生の時に学校で立て続けに放火事件が起きて、その時にその部屋も燃えたって事でそこへ繋がる階段ごと封鎖されてしまった。

もうその頃はずっと1人で居る事もなくなってたけど、なんか自分の家っていうか居場所が減った気がして寂しく思ったのを憶えてる。
放火事件絡みでも色々あったけど不思議とかっていうより、普通に何と言うか変な事件というかアレなんで後回しにする。

今思うといくら屋上の小部屋だからって天井からパイプなんてどう考えてもそんな設計しないはずだし、そもそもそこから外が見える筈がない。
もし上まで穴が空いてたとしても雨水がはいってきて床板が腐りそうだけど、その部屋の床は普通の教室より綺麗なぐらいだった。

どう考えても変なだけで何のオチもない話だけどなんかモヤモヤするのでここに投下して消化してみた。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?277

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする