ずーっと昔の話なんだけど、自分が14歳の時祖父が死んだ。
葬式の途中で、急にトイレ行きたくなって行ったら、先に誰か入っててそれを待ってた。
その先客が出てきた時にその人は祖父にそっくりだった。
自分は祖父の兄弟かなあとしか思っていなくて、軽くお辞儀をしたら、
「元気でな。大きくなるまで親に迷惑かけんなよ。」
とか言って式場の方に行った。
後で式場に戻るとその人は居なくて、祖母に
「じいちゃんの兄弟は?」
と、聞くと、いきなり祖母は泣き崩れた。
で、親に聞くと。
「お父さん(親から見た)に兄弟なんて居ないわよ。」
「じゃあ、あの人は?」
「お父さんでしょ?私もそういう事あったわよ。」
と、いわれた。
後で祖母に聞いた事だけど、なんと祖母も親も自分も同じ経験をしたそうだ。
そして去年親父が死んだ。
葬式の日に自分の18になる子供に
「親父、じいちゃんの兄弟居なかったか?」
身が震え上がった。
不可解な体験、謎な話~enigma~ 16