まとめサイトのくねくねを読んで思い出した十数年前の話。
小学校卒業まではよく家族5人(父・母・私・弟2人)で旅行に行っていた。
父の友人夫婦と一緒に行く事もよくあった。
その時は那須高原に家族とその友人夫婦の7人で旅行にいった。
夜、ホテルに泊まった時、父と母は友人夫婦の部屋で飲み会をしに行ってしまったので、私と弟達は部屋で3人、川の字で布団の中に入って寝ようとしていた。
私達がいた部屋は窓のすぐ外に外灯があって、カーテンを閉めても明るかった。
布団の中に入っても旅行先でワクワクしていたせいか、なかなか寝付けなくて弟達と話をしていた。
ふと、壁の方をみると黒い細い影が2、3本くねくねしていた。
弟達も「何これ?くねくねしている!」と起き上がった。
部屋の中にはくねくねするものは何もないし、カーテンもゆれていない。
外の外灯の前に何かあるのかとカーテンを開けてみるけど何もなく、ただ外灯と駐車場があるだけだった。
カーテンを閉めて壁の方を見たら、やっぱり影はくねくねしていた。
「幽霊?幽霊?」と弟達が騒ぎ出すし、なんだか不思議だったので弟達と一緒に母を呼びに行って、部屋に戻ったらくねくねは消えていた。
「何もないじゃない。早く寝なさい。」と母は友達夫婦の部屋へ戻って行った。
なんだったんだろうと思いながら布団に入って壁を見ると、また影がくねくねしていた。
特に害は感じなかったし怖くもなかったから、そのまま寝てしまった。
朝、起きたらくねくねしていた黒い影は消えていた。
くねくねの話を読んで思い出した時、あれはくねくねだったのかなと思ったけど、あの後何もなかったし、怖いとも思わなかったからくねくねではないのかもしれない。
今思うと、姉弟3人一緒だったとはいえ、母と父が側にいなくて少し心細かったからそれを慰める為に何かがくねくねして私達のことをあやしてくれたのかなと思う。
一番下の弟だけは幼稚園生で幼かったからか、この事は覚えていないのが少し残念。
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