いなくなった友達

小学1年の頃の話で、友達が居なく、毎日のように山で虫を捕まえて遊んでいた。
いつものように遊んでると、同じ年齢の子供が俺に話し掛けてきた、そいつは山を良く知ってて、出てくる虫や危険な場所など色々教えてくれた。

そいつと毎日のように山で遊ぶようになった、だいぶ顔見知りになったある日、そいつは自分が危ないと言っていた蜂の巣の方に歩きだした。
何回も大声で注意したが返事もしないで、どんどん歩いていく。
蜂の巣に近付いていくと、無数の蜂が飛び出してきてそれに掻き消されるように居なくなってしまった。

あれから十数年、ここの近くの人達とは大抵友達になったが、そいつとは未だに会えていない。

山にまつわる怖い話34

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