スレの最初の方でおかんの話書いた者です。
久しぶりに電話したら、若い頃立山で経験した話聞けました。
雷鳥荘から少し行ったところにある古い山小屋を探検しに行こうと、数人で夜の8~9時頃、歩いていたそうなんです。場所はあの、ガスが吹き出してて熱湯がボコボコしている所まで行かないくらい・・・らしいです。山小屋の名前も言っていたのですが、忘れてしまいました・・・。
しばらくすると、その山小屋の方向に一つ、灯りが見えたそうです。。
こんな時間にそんな方向から・・・おかん達は自分達の事を棚に上げてちょっとびびったそうですが、とりあえず声を掛けてみることにしました。「おーい、一人ですかー?」と。
普通なら、その声に反応して灯りを大きく揺らすか、(その頃は灯りがカンテラだったらしい)向こうも声を出して、こちらに近づいてくるとか、何からしら行動を起こすはず。そういうものなのだそうです。
しかし、その灯りはなんの反応も示さず、声を上げることもなく、ただ暗闇に灯りが揺らめいているのみ・・・さすがにおっかなくなってきて、どうしようかとオカン達が考え出した、その時。
灯りが、消えてしまったのです。
夜の山で、ましてやその周辺はガレ場。一人で行動していたとして、灯りを消す登山者がいるとは思えない。じゃああの灯りは?と、そこでみんな一斉に逃げ出したそうです。
ガレ場ですが、そんな事は関係なく、我先にと、誰を差し置いても自分は逃げる。そんな感じで。
みんな息も絶え絶えに雷鳥荘に駆け込んだと。
その話だけ聞くと、大して怖くないような気もします。
実はその古い山小屋では、昔、冬越えの準備を終え、いざ下山してみると作業員が一人足りない。どこを探しても出てこない、行方不明だ。と。
作業員はそのまま行方不明で片付けられてしまい、さて春になり、山開きの準備のため山小屋を開いてみると、布団などを収納している部屋の、押し入れの中で、変わり果てた姿となったその作業員を発見したと。
遺体は冬の寒さの為そこまで腐敗はしておらず、ミイラ化していたそうですが、ところどころネズミにかじられたような跡があり、悲惨だったのは口の中に布団の綿が詰まっていた事。
あまりの飢えに、布団の綿すら喰らって飢えをしのごうとしたのでしょう。
そんな事があって、その山小屋は使われなくなり、新しい山小屋が建てられたらしいです。
その話を知ってそこに行こうとしたら灯り云々が出たんで、みんな我先に逃げたと。おかんもその時は本当に怖かったと言ってました。
他に、雄山の方にある山小屋では、夜中に外から人が数人覗いてるってんで話題になり、それが写った写真が週刊誌に載ったりしたことがあったらしいです。おかんの知り合いは実際にそれを体験してたり。
雪が解ければ必ずといっていいほど遺体が出てくる。実際にそういう現場を何度も見て、こんだけ多くの人が亡くなってるんだから、山で何があっても不思議じゃない。引っ張られるよーw と、最後は軽く脅してくれました。
以上です。長文&乱文失礼しました。
山にまつわる怖い話37