最初はネタかと思ったんだが、実際に体験して信じざるを得なくなった話。
大学時代の先輩が「最近、よく上から物が落ちてくる」と電話してきた。
なんでも先輩の頭目掛けていろんなものが落ちてくることが、この数ヶ月で何度もあったらしい。
鳥のフンやら植木鉢やらボールやら瓦やら、それはもういろんな物が。
ついにはトンネル内で剥離したコンクリート片が走行中の車(屋根の部分)に落ちてきたそうだ。
幸い前後に車がいなくて他人を巻き込むような事故にはならなかったらしいが、修理で20万近く飛んだのだとか。
「偶然でしょう」とは言ったら「偶然にしても頻発しすぎだ!」とキレられた。
しばらくして先輩と会う機会があったので、シャレのつもりで工事用のヘルメットをプレゼントしたらメチャクチャ怒られた。
御詫びに飯をオゴる事にしたのだが、店に行く途中で事故に遭った。
ビルの窓ガラスにぶつかった鳩が死んで、その死骸が俺らの真上に落ちてきたんだ。
死骸そのものは命中しなかったものの、割れたガラスの一部が命中した。
俺は左肩を切って5針縫った(恥ずかしい話だが血を見て気絶した)。先輩は顔に小さな破片を受けたものの軽傷で済んだ。
俺を巻き込んでしまって、さすがにイカンと感じたのか神社で御祓いしてもらったそうな。
それ以来、あまり危険なものは落ちてこなくなったそうだが、車に鳥のフンを落とされることが多くなったんだとか。
原因は分からない。神主さんも「変なものが憑いてるようには思えないけどねぇ」と言ってたし、オカルトに傾倒してる人でもない。
雨の日に出歩いて、上から雷が落ちなければいいのだが。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?201