天気がいいので、どこかに連れて行けという妻子を無視して、遊び仲間といつもいく山のゴミ拾いボランティアへ。
ゴミ袋とトング?を片手に山道を登って行き、袋が一杯になったらお終いという軽い活動なんですけどねw
山はすっかり新緑に覆われ、どこかで鶯が練習していた。
袋に半分くらいまで順調にゴミを入れていると、道から少し外れたところに見慣れた赤い缶が。
何気なく挟んだら意外と重くて、雨水でも溜まったのかと逆さにした途端、中から黒い棒のようなものが何本もざらざらと出てきた。
しかも、缶を振ればまだ中にあるようで次々と出てくる。
なんだと思ってしゃがみ込んで、それをよく見ると、それは髪の毛がぐるぐる巻きになった釘だった。
汗ばむ陽気だったのに、突然背中がひやりとして慌ててその缶を放り投げると、みんなのいる山道の方に戻っていった。
誰がなんのためにやったのかは不明だが、とても不気味だった。
山にまつわる怖い話43