母方の伯父の嫁の兄(要は姻戚でほぼ他人)に警察のおっちゃんが居る。
法事の時に見た程度の関係なので、親しく話した事はない。
子供の頃に聞いた、おっちゃんの洒落にならない体験談。
ある日、「酔っ払いが暴れているから何とかして欲しい」と言う通報を受け、おっちゃんは現場に急行。
色白で、華奢で背が高くてひょろひょろしたおっさんが、道端で何かわめいていた。
酔っ払いのおっさんは、「なんやと!?ヽ(゚Д゚)ノゴルァ!!!!」とか何とか叫んで、路駐してあった軽トラックの側面(荷台の横)に手をかけると、ちゃぶ台をひっくり返すような動作で、軽トラをひっくり返してしまった。
あっさり横転した軽トラにさらに蹴りを入れる酔っ払い。
警察のおっちゃんは((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル 無理!絶対無理!コイツには勝てない!と、思ったものの、通報者らしきおばちゃんが、現場付近の民家の窓から顔出して覗いてる。
仕事だし、しょうがないので、軽トラと本気で喧嘩してるおっさんに声を掛けた。
酔っ払いは、制服を見てお巡りさんだとわかったのか、大人しく署まで付いてきてくれて一件落着。
おっちゃんが新米だった頃、上司に
「世の中には酒が入るとポパイになる人が居るから、酔っ払いを保護する時は気をつけろ」
と言われたそうだが、若かりし日のおっちゃんは「酒が入るとポパイになる」をネタだと思ったらしい。
自分も酒が入って前後不覚に脱力した人しか見たことないので、ちょっと信じられそうにないが、おっちゃんが、20年数前に実際に経験した洒落にならない話。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?166