厄落とし

神社でお札を貰うだけでなく、特に田舎だとそれぞれの地域に伝わっているやり方があるだろうけど、同じような風習があり、私と似たような体験をした人が居るかもしれないので書き込んでみます。

地元(といっても同じ村でもやり方が違うところがあるから一部の地区内)では、厄年(数え年で本厄)の人は節分の日の夕方、家を出て一番最初の四つ辻にお餅を置いて、振り返らずに家まで戻ってくる。
という風習がある。守らなくてはいけないきまりがいくつかあった。

・途中、三叉路等の分かれ道がある場合はなるべく家から一本道になるような道を進む。
・振り返ると厄がついてくるから、お餅を置いた後は絶対に後ろを見てはいけない。
・お餅は、誰か(別の家の人)に拾って貰わなければ厄は払えない。

現代では確実に拾って貰えるように、厄落としをする人(の家)は、あらかじめ落とす場所の近くに住む人に拾うのをお願いすることになっているみたい。

前置きが長くなったけど、私は女なので数えで19、18歳で高校生のときに厄落としをやった。
うちは地区内でもかなり奥まった山際に家があって、最初の四つ辻まで徒歩8~10分くらいかかる。

しかも神社やお寺を通り越して、更に坂を下った先。
その四つ辻までの道のりは勿論一車線の田舎道、神社やお寺があって民家もない寂しいとこだけど、舗装はされてるし通学路として小学生のときから毎日通ってる道。
帰りがもっと遅くなることもあったから、夕方に行くくらい別に怖くはなかった。

親に言われるままの厄落としだし、面倒だなって思った。
確かその年の節分は日曜で、厄落としもあるし予定を入れずに家にいて、母に「暗くなる前に行ってきなさい」とせっつかれて家を出た。

2月だし、日の入り早いから時間的に夕方でも薄闇くらいになりかけてた。

行きは普通で、何考えてたとかは覚えてない。
でも、四つ辻に着いてお餅を置いて、背を向けた瞬間から後ろで太鼓の音がし出した。
でんでんでんでんでん……って、結構速いペースで一定に、連続して叩いてるような音。
あと、雷?のような、ごろごろいう音も一緒に聞こえた。

文字にすると、ただそれだけなんだけど、それらは、今までに聞いたことがないくらいに不気味で怖い音だった。
確実に何かが、後ろから来ている、そう気配で感じた。
誰かが後ろを歩いてるとかそういう感覚じゃなく、圧迫感みたいなもの。

鳥肌がたって、怖くて怖くて、それでもなぜか「走っちゃいけない」気がして、涙目で歩いた。
母親からきつく「後ろを見ちゃダメ」と言われてたから、必死で前だけを見た。

その音を聞いていたのは、後から思えばたったの数分だったけど、家までの距離がもの凄く長く感じた。
坂を上りかけたくらいのとき、後ろから車が来て、私を通り越して止まった。
父親の車だった。

後から聞いたら父は単に仕事(自営なんで日曜もある)を終え買い物をして帰ってきたところで、私を見つけたから止まっただけだそうだ。
母にまかせっきりで、私の厄落としのことは忘れていたらしい…

でもそのとき、私は父が心配して迎えに来てくれたんだと思って、安心して一気に涙が出た。
慌てて後部座席に乗ってから、車のバックミラーもダメなんじゃ!?と気づいて慌てて目を瞑った。

父は何か話しかけてきたけど、覚えてないしよく聞こえなかった気がする。
そのときも音がまだ聞こえていたので私はずっと黙ったままでいた。
車で走っているのに、歩いていたときと同じように、後ろから音が追いかけてくるような感じだった。
結局、音は家に着いて玄関をくぐるまでずっと聞こえてた。

家で待っていた母親は、親の前で泣いたりしない私が声もなく涙を流しているのを見てびっくりしていた。
変な太鼓の音が聞こえたこと、凄く怖かったことを伝えた。
嘘だと笑われるかと思ったけど、私がマジ泣きしていたこともあって母は信じてくれた。

でも、母や、私の6歳上の姉(当時もう家を出てた)も、同じ厄落としをしたが太鼓の音なんて聞こえず普通に終わったらしい。
母が信じてくれたのは嬉しかったけど、「地獄の音が聞こえちゃったのかもね」とか言うから、その日の夜は怖くて仕方がなかった。

でも本厄であるその年は何も起こらなかったし、結局あの音が何だったのかはわからない。
ちゃんと厄落とししたから大丈夫だったのかもしれないけど。

私は今27歳で実家を出て一人暮らしだけど、32歳の次の厄年まで結婚せず本籍が実家のままだと、また同じあの厄落としをしなければならない。
結婚して籍を移せば、相手側の土地の厄落としができるんです。

当時は、32にもなれば結婚してるだろうし大丈夫、と思ってたけど…もう27、焦ってきた。
また同じ音がするかはわからないけど、本当に怖くて二度と聞きたくない音なんです。
ただの太鼓の音なのに。体の内側から恐怖がわき出るほど、不気味な音なんです。

本当にあれは何だったのかわからない。
私は厄落としに関して七五三みたいな、ただの儀式って意識だったから、思い込みで幻聴が聞こえたとも考えにくいし。
自分では今までで一番不思議で怖い体験だった。

長くなってしまいましたが終わります。

208 :ID:pfj0QPLv0

>>203
面白い話だったね(失礼)何県ですか? 男も厄年は同じことするのかな。
あ、それと男親ってそんなもんだよw

223 :ID:B4plYNceO

>>208
静岡県の山奥、今は合併して市になっちゃった村。
男も同じ厄落としをするらしい。

自分がやるまで厄年のことなんて知らなかったから、
前記の厄落としの詳しいやり方は後で全部母に聞いたことだけど。
まあまだ十代で多感な時期だったから妙な感じがしただけで、三十路すぎてたら大丈夫だとは思う。
でも同じ方法はやりたくないから、30までに結婚するのが今の目標。

229 :ID:Lmwoh0y60

>>204
同じような厄払いの話を別スレで読んだ。
そっちは餅じゃなくお金だったけど。

230 :ID:P/AJlHNN0

>>229
四つ辻に置いたお餅を拾ってもらえるように、お金を一緒に置いておくんだって聞いたことあるよ
子捨ての厄払いと同じような原理みたい
厄を薄めてみんなで分担する的な意味で

232 :ID:3sEdkfqc0

>>223
龍山村?

235 :ID:B4plYNceO

龍山村じゃないけど、近い。

でもやっぱり、似たようなやり方のとこあるんだ。
太鼓の音を聞いたって人は居ないのかな。

236 :ID:0WhFpulF0

>>235
後ろから何か来ていると思ってたけど
同じように後ろから来た父親は特に何も無かったと言っているんでしょ?

だったら単に気のせいじゃ。。。
あるいは自分の鼓動の音とか?

297 :ID:F1RHx2gi0

>>203さん、遅レスですみませんが、まとめサイト見て吹っ飛んできました。
役落としの儀式はぜんぜん違うけど、似たような経験したことある。

こちらの風習は、一般的な厄年は氏神様のところで払ってもらい
それと別の日にやる厄年みたいなのがあるのですが、
米を落としながら、近くの関連する社に行き(人によって違う)、社を清めて夜を過ごすというものです。

意味合いとしては、成長するに従って、身体のけがれが増えるので(このけがれは、悪いものがつくとか罪で汚れるではなく、心が空になるとかいう意味)
それを満たしてもらい、次の成長にそなえるみたいな感じで、怖い感じのものではありません。

儀式の最中はいろいろと制約があり、特徴的なのは、>>203さんとおなじで、米を点々と落としながらお社に向かう途中、ぜったいに振り向いてはいけない、話してはならない、日が沈む前にお社へつかなければならない、です。

他にも色々とあるのですが、自分はあまり信心深いほうではないので、地域の人が用意してくれてるところだけ(儀式をやったかどうかバレるところだけ)ちゃんとやろうと思って、こっそりメモを持って行きました。

夕方、米をもって、塩を口に含んでから家を出るのですが、晴天で、綺麗なゆうやけこやけだなぁと思ったときすでに、雷のような音というか、地響きのようなものがゴロゴロ鳴っていました。
どこかで通り雨かなと思って気にせずに進んでいると、
いろいろと不可抗力な知り合いとの出会いとかで、さっそく儀式通りにはいきませんでした。

298 :ID:F1RHx2gi0

米だけはちゃんと適当に落して、振り向かずに歩いていたのですが、耳元で、パン!パン!パン!と手をたたく音がして、あれ、儀式の盛り上げ役(?)かなと、誰かかついて来てるなら、さっそく制約破ったのバレたと思いつつ(誰もついてこない話しでしたが)

先を急いでいると、やっぱり耳元で、パンパン手を叩く音がして、横を向くのですがなにもなく。
後ろ振り向いてみたのですが、道下の遠くの田んぼでで近所の子供が遊んでいるだけ。

山間なので、隠れるとこはあるとはいえ、音の方向くらいだいたいわかるし(響いてしまうとわからないけど)山を誰かついていたら、藪の音でわかるしまだ明るかったので恐くはありませんが、気分的にやっぱり嫌な気分に…。

気持を盛り上げようと、脳内でずんどこぶしを歌っていたのにサビにさしかかると、また、パンパンパン!って鳴ってサビ歌わせてくれないわ、雷のようなものはずっと鳴っていて、ずっと自分の後ろをついてくるような感じだわでなんかどんどん落ち込んでしまい、仕方なく音を聴いて分析

雷というか地響きのような音や、手を打つ音とは別の感じで空気が波打つような感じで、でんでんでんでんでんと一定の太鼓が鳴っていました。

それを聴いていると、からだががゆくなるような(振動するような)感じです。
雷の音は、遠くから響いてくる感じでしたが、手をたたく音と、太鼓の音は、なにもない空間から鳴っている感じで遠くまで響かないような感じなのに、不思議と耳元に届いているような。

しばらくまわりを見ていたのですが、音以外にはなにもなかったので耳鳴りかと思い、お社に向かいました。

家に帰って寝るまで鳴っていて、耳をふさいでみると耳をふさいだ時にザーッという音が流れるほかに、まだその太鼓と地響きがなっていて、その時になって怖くなったのを覚えています。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 75

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