こっくりさん

ほんのりまでいかないかもしれない話

小六の時、こっくりさんを同級生二人と毎日やった。
内容は始めたわいないものだったが、次第に同じクラスの女子の血が欲しいという、おどろおどろしいものに変化し、私達は恐ろしくなった。

そこで、学校の大きな木の下に使っていた紙と十円玉を埋めることにし、実行した。
別に祟りとかもなく、普通に日々は過ぎ、その子達ともいつの間にか疎遠になり、そして私は中学生になった。

そんなある日、押入れを掃除していたら、泥のついた紙が出てきた。
あのこっくりさんで使った紙だ。断じて私は掘り返して押入れに入れるなんて面倒臭いことはしていない。

しばらくそれを眺めてから、やっぱり面倒臭いのでそのままゴミ袋にいれた。
10円玉は出てこなかった。

ほんのりと怖い話25

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