そういう類のモノ 2021/6/11 2021/6/11 山怖, 山にまつわる怖い話 叔父が山で仕事をしていて、休憩で一服している時、何かの気配とか視線を感じてそっちを見たら、切り株の上に子供がいた。 赤茶けた麻のような長い髪と、素肌の上にちゃんちゃんこを着た子供が、自分をじっと見つめていたらしい。 何を見ているのかと視線を辿ると、腰にぶら下げた鉈が目に入った。 もしかしてこれが恐いのかなと思って、鉈を外し傍らにポンと放ったところ、子供は安心したかのようにスーっと居なくなった。 そういう類のモノは金属を嫌うっていう話。 山にまつわる怖い話61