4年くらい前の話。
当時の彼氏と深夜にドライブしてて、そろそろ帰ろうと片道二車線のそこそこ大きな通りを車で走ってた。
時間はたぶん1~3時頃。
左ハンドルの車で右車線を走っていたので、助手席の私は中央線を挟んで対向車線がすぐ隣。
で、向こうからハイエースみたいなバン?が向かってきたんだけど、何だかその車がヘンな事に気づいた。
右側の後部座席の窓から男の人らしき白いものが両手下げてだらっと垂れてる。
最初、えっ、と思ったけど何となく『危ないな~酔っ払いがふざけてんのかな~』くらいにしか思ってなかった。
どんどん近づいてきて、すれ違う直前にその人が仰向けに垂れてるのがわかった。
それに、車外に出ている体の部分もけっこう長くて、腿~膝あたりから。
その瞬間ハァッ!?ってなって思いっきり振り返って見たら、すぐに右折して見えなくなってしまった。
意味がわからなくて、運転してる彼氏に『何アレ!?見た?人が垂れ下がってたよね!?』って後ろを振り返りながら聞いたら
『見るな。あれたぶん死んでる。』
って言われて絶句した。
その後もしばらく心臓バクバクで
『中で人が支えてた?何で?イタズラ?本当に死んでたの?腕だらんってなってたけど・・・』
とか、アレが何だったのか色々考えてたんだけど、私は『ヤ○ザが殺した人を埋めに行くとこなんだ・・・』とかよくわからない納得をした。
その後しばらく新聞とかで『山中で他殺体発見!』みたいな事件ないかとニュース見たりしてたけど、特に何もなく。
やっぱ若者がふざけてただけなんじゃないかと。
結局よくわからないままなので、あん時はビビったな~くらいの思い出になった。
で、さっき怖い話まとめ読んでてふとこの体験を思い出してたんだけど、ちょっと思ったこと。
あの時彼氏が言った『あれ死んでる』っていうのは、『死体』って言う意味と思ってたんだけど、もしかしたらこの世の者ではない的な意味だったのかな。
そういえば両手は垂れ下がってるのに着ていたダルめな白いTシャツみたいなのはめくれてなかったんだよね。
もう今となってはわからないことだけどね。
ほんのりと怖い話67