母が祖母の田舎にいった時の話。
祖母の田舎には犬神憑きやけんあそのこの家には近寄ったらいかんよと倦厭されてる家があったらしい。
村八分?のような感じで、近所には遠巻きにされていて、あそこの隣の道は歩いたらいかんとかいろいろ言われていたそうだ。
母が子供のころ、祖母について祖母の田舎に遊びに来た時に、「犬見せてあげるけん遊びにおいで」とそこの家のおばさんに呼ばれた。
母は子供だったので、そこがそういう家だと知らずに犬に釣られてその家に行った。
ちょうど田植えごろで、大人たちは皆田植えの手伝いで忙しく、誰も気づかなかったらしい。
で母がその家に入ると、押し入れの引き出しの中に段ボールがいれてあって、その中に子犬が5匹ほどいた。
なんで押し入れ?と思いながらも母は普通に「かわいいやろー」とか言いあいながら犬を見ていたらしいが、そのうち祖母の呼ぶ声がして普通に家を出て行った。
家に帰ると祖母にすごい勢いで怒られ、「…犬おった?」と聞かれた。
「うん、おったよー」と母が答えると祖母は「やっぱりおるんやあ…」と口ごもったらしい。
それからは母は一度もその家の人と口を聞くこともなく、会うこともなかったらしいが、でも今もその家は祖母の田舎にある。
母が通してもらえたのはこたつと押し入れのある居間のような部屋だけで、他の部屋は絶対見せて貰えなかったとか。
でも犬神つきってよく聞くけどなんなんだろwいまだによく知らないんですがw
とりあえずなんか地元では嫌われてることは確かなんだけど…。
ほんのりと怖い話76