3年くらい前のこの季節、スーパーで買い物した帰りにくそ暑いなか一本道歩いてたら、道のど真ん中におばさんが立ちすくんでて、何だと思ったら鳥が死んでた。
よくみたら何でか頭がなくて血が・・うへぇって思って通りすぎようとしたら、おばさんに声かけられた。
「悪いけど可哀想だから、どうにかしてもらえないかしら?」と、鳥を指差していた。

暑いしあんまり気乗りしなかったけど、車通る道だから踏まれても可哀想だしと思って、「ここに置くだけでいいですか?」と、一本だけ植えてあった木の根元に置いたの。
そしたらおばさん「ありがとう。私には触ることが出来なかったから本当にありがとう」って。

なんじゃ?と思いつつ「どうも」って会釈してその場を後にしたんだけど、何となく気になってしまって後ろ振り返ったら、おばさんいないんだよ。一本道だから途中身を隠すとこもないのに。
木のとこ戻ったら、さっきなかった鳥の頭があってもうパニックだったけど、アイス溶けちゃうからささっと帰った。

それだけなんだけどね、おばさんどこいったんだよ!って。
一本道も今整備されて木もなくなって住宅街になってしまった。

ほんのりと怖い話118

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