昨夜のことなんだけど、寝れないので夜1時ごろポケモンGOしながら近所の川沿いをブラブラ散歩してた。
結構暗かったけど、遠くの街灯りがうっすら届いてたし、もともと深夜の散歩が趣味だったから歩き慣れた道だった。
良くないことだけど、他に通行人もいないからいいやと思って歩きスマホしてた。
しばらくスマホ見ながら歩いてて、ふと顔を上げると、すぐ目の前に坊主頭でスーツのオッサンが川の方向いて立ってた。
かなり驚いて、「危うくぶつかるところだった。やっぱ歩きスマホはあかんな」と思ってスマホを胸ポケットにしまったんだけど、なんかそのオッサンおかしい。
川の方を向いてる、とは言ったけど、オッサンの目の前にはでかい柳の木が立ってる。
川の景色を見てる風でもなく、ただ木に向かって俯き加減で立ってる。
気持ち悪いなと思ったんだけど、ジロジロ見るのも変だからそのまま立ち止まらずに通り過ぎた。
で、すれ違うときにまた横目でチラッと見たんだけど、やっぱりおかしい。
なんか、奥行きがないというか、妙に平べったいんだよね、そのオッサン。
頭も妙に細長くて、まるで前後から圧縮されたような感じ。
急にものすごく怖くなったんだけど、何も気づいてないふりしてそのまま歩き続けた。
10mくらい離れてから、そっと振り返って見てみた。
薄暗かったけど、木に向かっていたはずのオッサンの体が俺の方に向いてるのがわかった。
全身に鳥肌が立って、早足でその場を離れた。
後ろから「お~い、お~い」ってボイスチェンジャー使ったような低い声が聞こえてきて、泣きそうだった。
そのまま急いで帰ってきて、まあそれだけ。
オチも何も無いんだけど、1日経った今もすごく怖い。
幽霊か、ただちょっと見た目と言動が変わってる人なのかわからんけど、もう夜の散歩無理だわ。
ほんのりと怖い話118