コツンコツン

幼い頃からそれなりに霊感はある方だと思うけど、一番インパクトがあったやつ書きます。

実家がものすごい田舎なんだけど、その実家から歩いて三分くらいのところにまわりが畑に囲まれた大きな公園があった。
大きな鉄塔?みたいなものが公園の真ん中に立ってるんだけど、深夜の三時ころ、その塔の下でタバコ吸いつつぼーーっとしてたら公園の遊具のエリアのほうからギャハハハ!!!って女の人の声が聞こえてきた。

遊具のエリアは遠すぎて目視できないんだけど、ものすごい大きな声だったもんでびっくりして心臓ばっくばく。
深夜だし酔っぱらいでもいるのかな、と気にしないようにしてると三十秒くらいしてから
ギャハハハ!!!と、また聞こえてくる、ヒールのコツンコツンと音と共にすごいスピードで近づいてくる(これが三回くらいあった)
誰かと談笑してるにしては他の人の声は聞こえないし、なにより声の主の姿が見えないのが不気味だった。

いよいよ怖くなってたばこを消して走って逃げた、普段は絶対しないけど、畑の中に飛び込んで無我夢中で自宅に向けて全力で走った。
前日の日中、雨が降って土がぬかるんでいて、とてもヒールを履いている女の人には追い付けないだろうと安心してた。

畑に逃げ込んですぐ一回だけギャハハハ!!!と笑い声が聞こえてきたが、無事家に帰れた
物凄い怖くてとても眠れず布団をかぶって日が上るのを待った。
すると家に帰って一時間ほどしてから玄関でコツン、コツン、とヒールの音が聞こえてきた(外の玄関が広いのです)
もう恐ろしくて家のなかに入ってくるんじゃないかと思ってドキドキしつつ耳を済ましていると、玄関の前に歩いてくる音は聞こえたけど帰っていく音は聞こえてこない。
なんとそのまま三時間ほど経過して夜が明け始めてしまった。

すると、父が起きてきた音がしたので意を決して玄関を確認しにいった。
すると誰もいない…けど、あれだけ回りは泥でぬかるんでいたのに、泥もついていないくっきりとした真新しいヒールの足跡がありました。玄関の前に来る分のみ。

もうかなり昔のことなんだけど、人間なのかそうじゃないのか全然分かんなくてめっちゃ怖かったです、、、

ほんのりと怖い話131

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