うちの祖母が無くなる直前の話。
祖母がほぼ寝たきり状態になり、うちのオカンが世話をしていた時のこと。
オカン「おばあちゃん、リンゴむいてきたよ」
祖母 「えらいすまんなぁ」
オカン「二切れでいいでしょ?」
祖母 「うん、じゃあ中谷さんと半分づつ分けるわ」
オカン「はぁ?中谷さん?誰?どこにいるんよ?」
祖母 「ここにいはる。ハイ中谷さん、リンゴやで」
と明らかに誰もいない場所にリンゴを差し出す祖母。
あっけにとられる母に祖母がつぶやいた。
祖母 「あれ、中谷さん、よく見たら目も鼻も口もあらへん!」
それから一週間ほどで祖母が亡くなった。
母からその話を聞いた当時、かなりビビったもんだ。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?14