教室の窓

去年の7月ごろの話。

当時俺は専門学校の職員として働いていた。
職場の環境が常駐スタッフが自分と先輩の女の人だけ。
おもに受付やったり購買やったりしてたんだけど最終施錠とか警備もやってたのね。
仕事が終わって学生がいなくなったら各階の施錠を確かめたり電気消したり。
どちらかというと楽な仕事だった。

んで俺1人で勤務する日ももちろんある訳さ。
その日も仕事が終わってすべての教室施錠してから2ちゃんを楽しんでた。
そしたら他校舎の同僚が遊びにいっていいか?とのこと。
俺1人のときはこの校舎で残って遊ぶのが恒例だったから早くおいで~っていって電話をきったんだわ。

同僚が来てしばらくだべったあとそろそろ帰ろうか?ってなった。
で、職員室の電気消して外のドアまででたんよ。
この分校はビルの2フロアを間借りしてるところだったから外のドアって言うのは階段に面してるとこね。

で、最終警備をかけようとカードキーを通す。
そーするとさ、なぜか警備がかかんないんだよ。
ずーっと「ピーピー」っていってなんともならない。
確かめてみると「警備異常」マークが点滅してた。

こんなことってホントにめったにないのね?
だってそのために各教室まわって確認してるわけだし。
「おかしいなー」っていいながらもう一度友達と各教室確認しようってことになったわけよ。

確認するっていってもそんなに教室数があるわけじゃないからあっという間に最後の教室へ。
まず教室のドアの鍵。もちろん鍵がかかってた。
このビルの教室ってのが結構広くて誰もいないとガラーンとしてて結構気持ち悪い。
教室に入るとなぜか風が吹いてくるの。
友達と2人で「あれ?」ってなってあわてて電気をつけた。

するとさ、教室の窓全開。ぜんぶで8面ある窓が全部。
でもこれって普通じゃありえない。
だって友達が来る前にその教室もきちんと確認したし。
二人で青くなりながら窓をしめて早々に帰ったよ。

次の日さ、先輩の女の人にきのうあったことを話したんだよ。
教室の窓が開いててホントびびりましたよ~って感じに。
そしたら先輩が青くなって俺にメモ見たいのを渡してきた。
そのメモは一番最後の見回りのおじさんからのメモだった。

『53○2教室の窓の鍵が開いてました。今後気をつけてください』

・・・・・すごく背筋がぞっとした。

実話恐怖体験談!1

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