ピエロ

幼少期、母が僕(投稿者)を自転車の後ろに乗せて保育園に送っていた頃の話。

月に2・3回、母がピエロになっていた。
朝食時はいつもの母なのだが、僕が食べ終わって先に外で待っていると、ごくたまに母がピエロになって出てくる。

髪型服装はいつもの母だが顔は白塗りで、星やダイヤのマークが描かれており、非常に恐ろしかった。

僕は昔からピエロが大の苦手で、レストランのピエロのキャラクターや遊園地のピエロを見かけただけで泣き喚くほどだった。
ピエロ母はいかにもいつもの母のように振る舞う、なので僕は子供心に「ピエロメイクの事を尋ねたら、絶対に良いことが起きない」と思い、そのことに触れることは無かった。

通園中は母の顔を見るのが嫌で、ずっと下を向いて後ろを歩き、気がつくと保育園に着いているという流れだった。
一体何がきっかけで母がピエロになるのか分からず、子供ながらに憂鬱だったのを覚えている。

そんなこともあり母の事が凄く嫌いだった。
しかし、成長するにつれ母がピエロになる回数は減っていき、年長組になる頃にはピエロになる事はなくなった。

先日21歳になり、その事をこっそり父に話すと「バカ言え、あの頃送り迎えをしていたのは無職だった俺だぞ?」と言われる。

話によると僕が保育園生だった頃父は無職で毎日送り迎えをしていて、母は朝から晩まで派遣社員として働いており、一緒に朝食を食べる事など無かったという。
しかし僕はあの頃の事を鮮明に覚えており、記憶違いでは無いと思っている。

ちなみにこの事はまだ母には言っていない。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?350

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コメント

  1. S より:

    らんらんるー?