私が中学生だった頃の話。
その中学の教室の窓からは、牛女の話で有名なK山を見る事が出来た。
そのK山と共にR甲山系の山々も当然見える。
その山の一つには、大きな岩が幾つか有った。
ある日、授業に飽きた私はぼんやりとその岩を眺めていた。
動くものが見えた。その岩をロッククライミングしている人間がいるらしい。
しかし、何か異常な事に気がついた。
周りの木々と比較して、人影があまりにも大きいのだ。
変だなあ、と思っている内に、授業が終わった。
次の時間は理科室で授業だったので移動した。
その後、教室に戻ってきた時には人影は居なくなっていた。
今でも、あれはなんだったのか?と不思議だ。
山にまつわる怖い話5