こ~だけ~

伯父の話

前スレに何話か同じ島の話があるが、瀬戸内海の大きな島の話。

本土から橋を渡り車で1時間程走ったあたり、国道から山を見上げるとみかんの段々畑が続いている。
国道から数段上の農道に、昔「こーだけ」と呼ばれていた道がある。

彼が子供頃、「こ~だけ~」とつぶやく女の幽霊が出るといわれていた。
女の幽霊は赤ん坊を抱いていて「こ~だけ~」と言いながら、子供を抱かせようとするという。

残念ながら子供を抱いてみた猛者の話は聞けなかったが、戦後しばらく、彼女は出現していたらしい。
道の舗装をしなおしたところ、彼女は出現しなくなったそうだ。

自分が小学生の頃、同級生に「こーだけー」の話をしたところ、彼女の親御さんの出身地呉市にも「こーだけー」が出るそうだ。

子供を抱いてみた猛者がいたそうで、子供に腕を噛まれて流血した者。
また、ある若者は子供の攻撃を交わしながら、「返さない」と言い張って子供を抱いたまま自宅に帰ったところ、おくるみの中に入っているはずの赤ん坊は木の葉になっていたそうだ。

山にまつわる怖い話10

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