漁師だったの爺さんの昔話。
爺さんはいつもの様に日本酒をあおりながら漁に出掛けた。
一休みしてのんびりと海を眺める爺さん。
さて、再開しようかという時に船尾の数メートル向こうで奇妙な物体を見つけたという。
それは肉がグズグズに崩れ、変色した人間だった。
そいつは肩から上を海面に出したまま船を追って来たらしい。
爺さんが怒鳴り声を張り上げて追っ払おうとしたがそいつは不気味な笑い声をあげ、一層近づいてきた。
それに対し怖がるどころかワケの分からんバケモンに漁を邪魔されてブチギレた爺さん。
口に酒を含み、モリにぶっかけてそいつ目掛けてぶん投げて撃退したそうな。
正月に爺さん家に帰ると毎年この話を自慢される。
海にまつわる怖い話・不思議な話6