8月に自分が体験した話です。
不慣れな文章ですが読んでいただければ。
平日の午前、自分は仕事が休み、家族は外出してたので家に一人でした。
本を読んで暇つぶししてたら、もう11時になってました。
昼飯食うまで目を休めるかと、ベッドの上でうつ伏せになって目を閉じた時です。
うつ伏せになってから、5秒も経ってないと思います。
ギシッという音がして、右足脇の布団が沈む感覚がしました。
またギシッと音が鳴り、今度は両足の間の布団が沈みました。
体にかけていたタオルも足の間に沈み込み、軽く引っ張られる感じがします。
誰かがベッドの上に立って、右足をまたぐように立っているらしいことがわかりました。
自分は奇妙な体験をしたことがなかったからか、怖さがなく何これといった感じでした。
ただ、気配もなくいきなり人のベッドの上に立つそいつが普通の人でないのはわかります。
そう思っている間に、右足脇の圧力が消え、またギシッと、左足脇が沈みました。
今度は左足をまたいでいました。まっすぐ横に移動しているらしいのです。
自分は、このまま何も気づいてないふりをすれば勝手に居なくなると楽観視してました。
でも、そいつはそこから動かないし、こっちを向く気配もない。
奇妙なことに、そいつは自分の真横を向いたまま、体の重心だけ上げ下げしてるのです。
爪先立ちしたり、少し屈んでみたり。
それをまちまちのペースで繰り返してる。
それで自分は気づきました。
自分のベッドは窓際で、そいつの先に窓があるんです。
家の窓は蝶番式で開いてますが、網戸は引き戸式で、下の留め具で鍵が掛けてあります。
そいつは、網戸の開け方が分からなくて、人の足元でまごついてるんじゃないかと。
そう思うと、自分はそいつにイラついてきました。
簡単に開けられる網戸に困って、いつまでも人の左足をまたいで居座っている。
なぜか自分はそう確信しました。
だから、網戸の開け方が分かればそいつは出てくはず。
出て行きたがってるんだと。
その時の自分は何を考えていたのか、直接開け方をそいつに教えようとしました。
自分は左肩を起こそうとしながら、「網戸なら下の留め具を」と言おうとしました。
いきなり、中途半端な姿勢のまま、全く体も舌も動かなくなりました。
これも金縛りの一種なのか、瞬き一つできず、ただ壁とカーテンを見ていました。
半端に起こした左腕と肩の痛みだけやけに強く伝わり、他の体の感覚がありません。
足元の感覚もなく、そいつが何をしているのかもわかりません。
死ぬかも、と思った時、外で強い風が吹いたらしく、開いてた窓がガタンと鳴りました。
その瞬間、金縛りらしきものが解けて、体を起して足元を見ることができました。
強い風で膨らんだレースのカーテン越しに、女の人が網戸に向かって立ってました。
金縛りにあってた時だろうか、いつのまにか足をまたぎ終え、ベッドの縁に立ってました。
ベッドの縁で爪先立ちしながら、左右の窓枠を両手でつかんで空のほうを見ていました。
その女の人は、5秒ほどそのままでしたが、風がやんでレースのカーテンが窓に戻ると、カーテンと網戸に挟まれるようにして消えました。
そのあと、窓の周囲から家の全部屋まで確認したが人の気配はありませんでした。
たぶん人じゃないなとは思っていましたが、気になることはたくさんあります。
なぜあの女の人は、人がくつろいでる部屋の窓にわざわざ来たのか。
窓から外を見たかったのか、外に出たかったのか。
結局、自分がしようとしたアドバイスは邪魔だったのか。
一応、自分が見た幽霊?のようなものはこんな感じ。
・髪型はボリュームのあるショートボブみたいな感じ。
癖の強い感じだったので余計大きく見える。
髪のせいか横顔が見えなかったが、少し上を向いているのはわかった。
・着ていた服だけはどんなデザインか思い出せない。
窓枠を掴んでる手首と、脚が膝ぐらいまで見えたので上は長袖、下はスカートかも。
白いレースのカーテン越しだったので、色も白かも。
・爪先立ちで窓の上端にぎりぎり届かないくらいだったので、自分の身長と窓のサイズを比較して、155cm以上160cm未満ぐらい。
やっぱり自分は混乱してたのか、あの女の人が出ていってなかったらまずいと思い、網戸を開けて隣の部屋に10分待機するというあほなことをしたりしました。
蠅が入っただけでしたけど。
周りの人からはたまにこういう話を聞くのですが、自分に起こったのは初めてです。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?304