尋ねる声 2019/3/10 2019/3/29 雷鳥一号 知り合いの話。 山林の中で友人と野営していた時のこと。 雨が降ってきたので早目に休むことにしたのだという。 まどろんでいるとどこからか尋ねる声がした。 行ってもいいか。行ってもいいか。 何度もしつこく聞かれたので、自分たちに害がなければいいと答えた。 すると轟音が響き、野営地のすぐそばを土石流が滑り落ちていった。 朝日が昇るやいなやその場から退散したそうだ。 山にまつわる怖い話3