ヒドメ 2019/3/12 2019/3/29 雷鳥一号 同僚の話。 消防団で大規模な山火事の鎮火活動をしている時のこと。 ホースを手繰っていると、燃え尽きて灰に覆われた斜面に何か見えた。 小さな水色の花が一輪、真っ直ぐに立っていた。 それを見た年配の団員がぽつりと言った。 ヒドメが出たな、この火事は大事にはならないよ。 山火事はその日の夕方までには無事に治まったということだ。 山にまつわる怖い話3