硬球

知り合いの話。

人里よりかなり離れた、山奥の獣道を歩いている時のことだ。

少し先の地面に、いきなり空から勢いよく突っ込んできた物がある。
どすっという重い音が響いた。
驚いて駆けよると、野球で使う硬球であった。
手に取って空を仰いだが、わずかばかりの雲が流れているだけだった。

山にまつわる怖い話3

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