つの

幼稚園くらいの頃、ふざけて右足の内側のくるぶしに筆ペンで×を描いた。

その後父と風呂に入り、父が身体を洗っている時、湯船の中でなにげなく自分の足を見てみると、×印を描いた部分に「つの」のようなものがにょきっと生えている。
10センチ位の長さで白く、先は細くなっていた。

なぜこんなところにつのが?
驚いた私はつのを取ろうとひっぱったが、骨からくっついているようにびくともしない。
湯船の外にいる父に「足からつのが生えてる!」と訴えても相手にしてくれない。

しばらくして湯船に入ってきた父に、筆ペンで×を描いたら生えた。
ひっぱっても取れない、どうしよう。と言ってつのを見せた。
父は驚いた顔をして、「ふざけてるんだろう」と言ってつのをひっぱった。
取れない。
それから後の記憶がない。

もちろん今私の足にはつのなんて生えてないが、いったいあれはなんだったのだろう。
夢・・・にしてはやけに鮮明で、握ったつのの感触もしっかり覚えている。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 7

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コメント

  1. 匿名 より:

    お風呂に筆ペンが置いてあるって時点で夢なんじゃないかな?
    油性マジックなら分かるけど、墨じゃ濡れた所にまともに書けないので置いておくはずないし。