メモ

俺が勝手に怖がっている話なんだが書いていいかな。

数年前に大枚はたいて古着のジーンズを買った。
コインポケットにメモが入っていた。
メモは洗濯された後のようにしわしわになっていたが、書かれている事は読めた。
五つの日付が記されていた。
俺はヴィンテージならではの風情を感じてそのメモはしばらくとっておいた。

数年後、俺の親父が亡くなった。
翌年、母が亡くなった。
同年、姉が事故で亡くなった。

どれもメモに書かれていた日付と一致していた。
その時点で気味悪がった妹にそのメモは捨てられた。

メモに記されていた日付はあと二つ。
十五年後と二十四年後。
予言としてとらえている。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?281

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