朱塗りの木の箱

この連休に実家に帰省したので、曾祖父(94)に話を聞いてきました。

曾祖父は婿取りとして、私の家にやってきた人です。
職業は大工でした、現在も壮健そのもの。
庭の雑草をむしったり、ぶらぶらと散歩に出たり、のんびり過ごしています。

曾祖父は太平洋戦争当時、兵役検査にはねられ、軍事工場勤務?していたそうです。
実家は田舎とはいえ、海にも近く、都市の郊外にあり空襲の通り道と言うことで、行きがけの駄賃がてら、頻繁にB29が爆弾をおっことしてきたんですな。
つまり、当然防空壕を掘らなければならなかったと言う事で。
爺さんは近所の男衆と、近くの山の山肌に横穴を掘りにいった。

で、暫く黙々と穴を掘り進んでいたそうですが、一人が、何かを掘り当てた。
なんだ?と集まると、木の箱が地の中に埋まってた。
漆?で朱塗りの木の箱が出てきたそうです。(30×30×20くらい?)
ガタガタ箱を振ると、何か中に入ってるらしく音がする。

しかし、神域の山で見つけた古そうな、曰くありげなものを開けてもイイモノか?
神主さんに届け出て、一緒に箱を開けたそうな。
で、出てきたのは、何かの御札が大量に入っていたそうです。

其れをどうしたのかは、神主さんだけが知ってるといいながら
「わしゃ怖かった」
と本音を笑いながら話してくれました。

まぁ、何年くらい前のものかは分かりませんが、
不思議なものを掘り当てた話としてどうでしょうか。

山にまつわる怖い話22

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