じゃあ、暇つぶしに自分の話
たまに登山をします。
10キロ20キロ歩いて最後のほうは体がふらふらになることも。
そういうときに、ちょっとおかしなものが見えるときがあります。
ふらふらになって限界を超える1歩手前になると、目の前の景色がぐにゃっと曲がったりぐるぐる回りだしたりするんだけど、そういう時視界の中心に青い穴が見える。
周りは黒で縁取られてて中が青い、それでその中には火?みたいなものが遠くの方にある。
なんだかすごく気持ちが良さそうで、その中に入ったらどうなるんだろう?と思って一度入ろうとしたら「馬鹿が!」って耳元で男の声で怒鳴られて、思いっきり突き飛ばされた。
その反動で笹やぶに1メートルくらい激しく突っ込んで、顔をすりむいて、手に深く笹の茎が刺さった。
足も軽くひねったっぽい。
でも、周りを見てもだれもいない。
なんだか呆然として、手に包帯巻いてそのままおとなしく歩いて帰ったけど…
今でも2~3年に一度見えるときがあるけど、それ以来その中に入ろうとはしていない。
入ったらどうこうじゃなくて、突き飛ばされて怪我するのが怖いから。
山にまつわる怖い話35