ちょっと前の話。
友達と二人で山の方にドライブに行った。
しばらく山道を走っていたのだが、どうも迷ったらしい。
地図見てもぜんぜん道がわからない。
カーナビは一応ついてたがそのとき壊れてて海の中走ってる始末。
どんどん暗くなってるし、道はやばくなってくし、人っ子一人見当たらないし本当に困り果ててた。
勘にまかせて走ってると、少し上の方にぼやっと明かりが見えた。
どうやらコンビニの看板の明かりらしい。
それでそこのコンビニの前で車止めて車から降りた。
車も自分の以外の一台あったし、自転車も2,3台あった。
中には4人ぐらい客がいて、俺らはちょっと安心した。
店の人に道を聞いて、俺らは散々お礼を言って店を出た。
教えてもらった通りの道を走ると、だんだん道が広くなってきて街の光も見えてきた。俺らは心底安心した。
しかし街が近づくにつれある疑問が出てきた。
ここまで読んだ人ならわかったかもしれない。
友達に言ってみた。
俺「なぁ、何かおかしくないか?」
友「何が?」
俺「だってさ、あんなとこに店あるか?」
友「は?」
俺「よく考えてみろよ。あんな山奥だぞ。あんなところに客来るか?」
友「・・・でもいたじゃん。何人か。」
俺「それがおかしいんだよ。うん。あんな山奥に誰がチャリで来るんだよ。」
友「・・・」
俺「・・・」
帰ってから地図を見てみてみたり、カーナビみたりしたけど周辺の山道にコンビにはおろか、店の一軒も無かった。
今思ってもすげー体験だった。ほんのりじゃないかも。
ほんのりと怖い話14