Rさん

約2年前、私はある所に勤めていたんですが、そこで仲良くなった人がいました。
仮にRさんとしておきます。

私より少し年上の26でその人が勤め先をやめた後も時々、飲みに行ったりしたんですが、ある時その人から「あるもの物」を見せられました。
それは、偽造の免許証と、もう一つの免許証。
今まで「Rさん」だと思っていた人が実は本名が「T」という人でした。

彼は「R]の方の身分証で生活に関するほとんどの契約をしていたそうです、
彼は、地元の広島から、東京に出てきた時にこの身分証を買った、と言っていました。
私が過去のことを聞いても、なんだかんだではぐらかされました。

もしかするとはそういう人が居てもおかしくないとは思っていましたが、実際自分が出会ってみるとショッキングな出来事でした。
最近は音信不通で、現在彼がなにをやっているかもわかりません。
ちなみに彼は少し短気なところもありましたが、面白くていいひとでした。

彼の過去を想像すると、いろいろ浮かんできてほんのりこわいです。

ほんのりと怖い話19

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