10cmの隙間

小学校の時の担任から聞いた話。

担任のばーちゃんちは、古い日本家屋だったらしいのだが、ある日ばーちゃんが外出して帰宅すると、玄関の戸が10cmほど開いてたらしい。

「まさか泥棒か?」と思ったばーちゃんが、家の中じゅう確認してまわると、全ての部屋の障子や襖が10cmくらいずつ開いている。
果てはタンスの引き出しなんかまで。
荒らされた様子はなく、盗られたものもなかったそうだが、イタズラにしても気味わるいよね。

その話しを聞いて以来、担任は戸や引き出しが中途半端に開けっぱなしになってるのがこわくて仕方ないと語っていた。

ほんのりと怖い話36

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