にゃんでも構いません

うちの母は大の動物好き。
テレビでどんな人間ドキュメントがあってもしらけ顔なのに、動物物となると号泣できる。

そんな母が、ある日父の生家のある田舎道を歩いていると
「もしもし、そこのお方。」
と呼び止められた。

「??」
と辺りを見回すと後ろに白猫が一匹。
猫が一鳴きすると、垣根から痩せこけた子猫がゾロゾロ出てきた。

「何か欲しいの?」
と白猫に聞くと
「にゃんでも構いません。」
と答えたので、パンを一袋買って置いてきたそうだ。

母はこれを真面目に話してきた。
まぁ、動物好きで野良猫を病院に連れてくような母だ。
お礼に(?)三日三晩玄関にモグラを持ってくる猫の姿を目撃している自分としては、あり得ない話ではない…気もする。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 71

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