小さな勘違い

少々毛色は違うけど、不可解な体験を「させて」しまった話

小学2年生まで、自分は東北のある町に住んでた。
2年の終わりに引っ越して、3年生からは引越し先の学校に通ってたんだけど、小学5年のときに親の用事で昔住んでた町に行くことになった。

で、両親が用を済ませる間、親に「昔の友達に挨拶して来い」と言われて、幼馴染たちとよく集まっていた公園に一人で向かった。

しかしいざ公園を覗いてみたら、幼馴染たちは私が引っ越した後仲良くなったのであろう他のグループの子供達と一緒に遊んでいて、知ってる子と知らない子が半々くらいで、シャイな自分にはどうにも声が掛けづらい感じだった。

だから勇気が出ず、挨拶は諦めようと思ってそ知らぬ顔でみんなが遊んでいる公園の脇の道路を通り過ぎたら、数秒後背後から「あれ(私)ちゃんじゃね!?」という幼馴染の声と、子供数人が公園から走り出てくる足音が聞こえた。

そこで振り返っていれば感動の再会だったものを、あまりにシャイだった自分は、一度声をかけられず通り過ぎたのが恥ずかしくなって、咄嗟に近くに停めてあった自動車の影に隠れてしまった。
そしたら背後から幼馴染達の「消えた…!?」の声。

その日は幼馴染達が「気のせいか?」「でも絶対いた」と話し合うのを車の影でしゃがんでやり過ごしたけど、後日幼馴染たちが「(私)の幽霊を見た」「最期の挨拶だったに違いない」と噂を広めたらしく、小2まで通っていた学校の同級の間では、私は小5で死んだことになっていたらしいw

今年就職した会社で偶然にも幼馴染グループの一人と再会して、「生きてたのかよ」と大いに驚かれた。

幼い頃の不思議体験なんかは、こういう小さな勘違いとかから起こるのかもしれないね。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 81

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