こないだ上司が浮かない顔をしていたから、理由を聞いてみたら、ほんのりだった。
日曜日に遠出して、帰りはもう真夜中。眠くなったからサービスエリアで休憩したんだって。
そしたら、真っ暗な高速をチャリンコに乗った中学生位の女の子が走ってくる。
遠いのによく見えたし、うっすら光ってたから、人じゃないと思ったらしい。
凝視してたら、こっちに来る!
自転車なのに、スーッと滑るみたいにやってくる。
唖然とする上司の前を無表情で通り抜け、植え込みに突っ込んだ。
でも、植え込みにつかえて進めないんだって。
数分そのままだったけど、困った顔で上司を振り返って消えたんだと。
俺に訴えられてもなぁって、上司は釈然としない顔だった。
ほんのりと怖い話82
コメント
数分も放っておいたんか可哀想に
助けてやれや人の上に立つ人間とも思えん