何か大きなカタマリ

知り合いのおっさんが話してくれた話しを投下。

その人はKさんと呼ぶ。
Kさんは山によく一人で入る人で、山に入るとそこで渓流釣りっていうのかな。
魚を釣りに行くんだそうだ。俺は釣りの趣味が無いからわからんが。

ある時Kさんは長野(だったかな)のどっかの山に行ったそうだ。
その場所はまわりが緑でうっそうとしてて、ちょっと薄暗かったんだって。
でも「気持ちいい場所だから気に入った」んだそうで、そこで釣りを始めた、と。

一個だけ気になることがあって、それはその川の反対側に人の背丈くらいのトンネルがあった。
人工物?って聞いたら、人工物って言ってた。
何のために作られたか想像もつかなかったそうだ。

でも中は暗いし、周りは気持ちいいけどそれだけちょっと気持ち悪いから、そこから離れたところで遊び始めたそうです。
離れた、と言っても、遠くに見えてる感じ。
で、しばらくするとKさんは朝早かったせいか眠くなったらしく、そのまま数分?短い時間だけど寝てしまった。

で、何か違和感があって目をさましてトンネルの方を見たら、丁度何か大きなカタマリが、水から上がってトンネルの中に吸い込まれて行ったのが見えたんだそうだ。

その時はギョッとしたらしいけど、狸とか動物が水遊びでもしてたのかと思って、トンネルの正面まで移動して、中を目をこらしてみたら、最初にきた時は日の角度のせいか中身がわからなかったが、今見るとわりと入り口近くで土砂で埋もれてたらしい。

それを見て改めてギョッとしたそうだ。自分がその正面に立つまで、その穴から何かが出た動きは無かったらしいので。

で、さらにギョっとしたのが、Kさんがいつもかぶってた星条旗みたいな派手な帽子があるんだけど、それがいつの間にかそのトンネルの少し中に落ちてるんだって。
確かに自分の手元や釣りを垂らしてた場所にも自分の帽子は無く、目の先に落ちてるそれが間違いなく自分の物だったそうだ。
Kさんは不気味過ぎてそのあとすぐ帰った。帽子はそこに見捨てて行ったそうだ。

山にまつわる怖い話77

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