希望の光

俺の知り合いが瀬戸内海をフェリーで旅してた時に転落事故があったらしい
もう夜だったんだけど、たまたま甲板にいた客が目撃してて船員に通報

船はすぐに停止して(といっても、数キロは行き過ぎた後だったらしい)
サーチライトをつけて転落した人を探索
客も甲板にいっぱい出てきて大騒ぎになったらしい

で、運良く波間に浮かぶ人を発見したんだけど、救助のための装備なんてないので海上保安庁の船が到着するまではサーチライトで照らすしかないらしい
なかなか保安庁の船が来なくて、1時間近くその場に停泊して照らし続けてたらしいけど、サーチライトがずれて見失ってしまった
すぐに人の浮かんでたあたりに戻したけど、いくら探してももう見つからなかったそうな・・・

一瞬ずれたくらいで見失うものなのか?と思って知り合いが後で船員に尋ねてみると

「ああいう状態になると、体力を奪われ精神力だけでなんとか持ちこたえてる状態光が当たってるうちはなんとか頑張ってるが、光が当たらなくなると 『もう、だめぽ・・・』となって、沈んでしまう・・・」

という答えだったらしい

海にまつわる怖い話・不思議な話3

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