作家という事で思い出した話。
森村誠一さん(青山学院大学卒)は学生時代、登山部に所属していました。
そこで何度か奇妙な体験をしたそうです。
例えば、山道ですれ違った人に、こんにちは、と挨拶したのに、全く無言のまま通り過ぎ、しかも先の無い藪に通じる道の方へと入っていく。
引き返して忠告しようとしたが、そこには誰もいなかった、という事。
もう一つ、森村さんは友人と2人で山に登り、降りる途中に日が傾いて暗くなったので、見つけた山小屋で夜を明かす事にしました。
しかし、その小屋は入った時から、何とはなく異様な雰囲気を感じて、森村さんは落着かなかったそうです。
深夜、ふと目がさめると、小屋の中には明かりが付いていて、見ると小屋の真中にある卓上に蝋燭が灯っています。友人はいびきをかいて熟睡中。
あぁ、きっと友人が消し忘れたのだろう、と思いましたが、よく見ると、蝋燭は立った今、火を点けたばかり。
これはいかん、と思い、まだ外は暗いのに、友人を起こしてその小屋を出たそうです。
実話恐怖体験談!7