山頂からの風景

友人の話。

小学校の遠足で、近くの山に登った時のこと。

頂上まで登りきると、その山頂を示す三角点があった。
皆がそれを代わる代わる踏んでいたので、彼も三角点の上に立ったそうだ。

三角点を踏みつけた途端、見えている風景が別のものに変わった。
皆が姿を消し、見たこともない険しく高い岩山と、荒涼とした地平が見えた。
慌てて足を下ろした途端、周りの景色は元に戻ったという。
その風景が見えたのは、彼だけだったそうだ。

山にまつわる怖い話4

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