六人目 2019/7/16 雷鳥一号 先輩の話。 仲間五人でキャンプした時のこと。 夕食を食べ終わった後、当然のように宴会が始まったそうだ。 皆したたかに酔ったらしい。 次の朝、宴会の後片づけを始めた彼らは、揃って首を傾げることになる。 焚き火の周りに残されていた食器類は、全部で六人分あったのだ。 記憶をたどると、確かに六人で騒いでいたことを皆が思い出した。 しかし六人目が誰だったかは、ついに思い出せなかったそうだ。 山にまつわる怖い話6