俺が小学生の時の話。
家の近くに結構広い森林があって、そこで友達と二人で遊んでた。
しばらく遊んでると、急に雨が降ってきた。
最初は別に気にしないで遊んでたのだが、どんどん強くなってきたので、近くの駐輪場の屋根の下で雨宿りすることにした。
雨宿りを初めてしばらくすると、森の奥から小さな男の子の声で
「もーいいかいー」
って声が聞こえてきた。
一度だけじゃなく、何度も。
この声がとても不思議だった。
大雨の中なのに、森全体に響き渡るような声だった。
そして、「もーいいかいー」の声は何度も聞こえてくるのだが、一向に「もーいいよー」の声が聞こえない。
何よりおかしいのは、こんな大雨なのにかくれんぼをしようとすることだ。
俺は怖くなってきた。
でもその時、度胸の据わった友達が、「もーいいよー」と返した。
その瞬間、声がぴったりと止んだ。
あれはなんだったのかわからない。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?251