異臭 2020/2/18 雷鳥一号 同僚の話。 山で薪を拾っていた。 強い日差しの下で腰を屈めていると、フッと日が陰る。 あ、涼しいや。額の汗を拭って一息ついた。 その時、急に異臭がした。生臭い。 なぜか顔を上げてはいけないという気がして、そのまま硬直してしまう。 やがて臭いはしなくなり、再び日が差してきた。 恐る恐る見上げた空は快晴で、雲一つ無かったという。 その後すぐに山を下りたそうだ。 山にまつわる怖い話25