うちの爺ちゃんの友達の孫の話←ちょっと遠い・・・
孫はその日白神山地に観光しに行っていた。
白神山地には天然の魚なんかが結構居るのを知っていて、その日はガイドの目を盗んで立ち入り禁止の沢で釣りをしていた。
なかなか人が入らないからいい魚がたくさん釣れて、調子に乗っていた頃、沢の上流からバシャ、バシャッ、バシャッと水しぶきのような音が聞こえた。
何かと思っていると急に竿に力がかかった。
しかし、糸の先は森へとのびている。
気味が悪くなり、竿をおいて帰り支度をしていると、釣り竿が森の中に引っ張られていった。
次の瞬間、クーラーボックスが倒れ、魚は逃げだし、竿が朽ちた大木と一緒に目の前に降ってきた。
それからというものルールはしっかり守るようにしたそうだ。
山にまつわる怖い話53