雷鳥一号一覧

餅の数

知り合いの話。 彼の実家では、毎年暮れに餅を搗くのだそうだ。 山奥の田舎ということで、親戚一同集まってかなり大規模...

初日の出登山

友人の話。 彼の所属する青年部では、毎年、というものを開催している。 元旦の前には、山頂の小さな祠に、当日晴天に恵...

除夜の鐘

同僚の話。 ある年の大晦日、彼が檀家になっているお寺の鐘が、まったく響かなくなった。 撞いてみても、鈍くこもった音...

荒れ果てた寺

知り合いの話。 山菜採りに行った山奥で、荒れ果てた寺を見つけたのだという。 伽藍も何もかも崩れて失くなっていたが、...

校庭の銅像

知り合いの話。 彼は小さい頃、山奥の小さな小学校に通っていたのだが、他の学校と合併するため、中学に上がる直前に廃校にさ...

鍋かぶり

友人の話。 研究調査のため、一人でキャンプしていた時のこと。 夜中にラーメンでも作ろうと鍋を探していると、奇妙なこと...

白い煙

知り合いの話。 彼女が幼い頃、子ども会のキャンプに参加していた時のこと。 夕食の準備をしている皆の頭上に、白い煙が漂...

足音の主

私の体験した話。 単独登山中に雨に降られた時のこと。 濡れるのを避けようと、せり出した岩の下で野営することにした。...

枯れ葉

友人の話。 秋の山に一人でこもっていた時のことだ。 朝目を覚ますと、体が何かごわごわした物で覆われている。 慌て...

霧の中

知り合いの話。 彼が高校の山岳部にいた頃の話。 ある山系を三泊四日で踏破するという予定で、夏季合宿に出かけた。 ...

人面果

友人の話。 一人で山歩きをしていた時のこと。 休憩しようと荷物を降ろすと、背側に何かがくっついているのに気がついた。...