遺骨

友人の話。

彼女の曾祖母が亡くなった時のこと。
山奥の火葬場で荼毘に付されたのだが、おかしな物が遺骨の中に混じっていたのだという。

数え切れないほどの、沢山の歯。
黒く焦げているがはっきりとわかる。どれも人間のそれに見えたと聞く。
生前の曾祖母には、歯は一本も残っていなかった。

歯だけ別の壺に分けられて、供養することにしたそうだ。
以降は、親族に何も変わったことは起こっていない。

山にまつわる怖い話24

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